事例:地主が借地権を買い取る
地主さんは世田谷区内に60坪の土地を所有し、半分が自宅、半分が貸宅地となっていました。地主さんは以前から立地の割に地代収入が少ない事を不満に思っていました。
自宅も老朽化していて、建て替えも検討していたので、これを機会に借地権を買い取って、土地を有効活用したいと考えました。
借地上には古アパートが建っており、6室のうち3室が空室という悲惨な状況でした。入居者が集まらない理由はアパート自体が老朽化している為です。
アパートを建替えようにも、借地人さんには資金がありません。
こういった状況から、地主さんは借地人さんから借地権を買い取る方向で交渉を重ねました。
借地人さんはアパートの経営がうまくいっていなかったので、借地権の売却に前向きで、すぐに話がまとまりました。
借地権の買い取り価格は、不動産鑑定士が鑑定した価格をベースに話し合いを続けた結果7000万円で買い取ることになりました。
借地人さんは、この資金で都心の優良投資物件を購入。年間450万円の安定収入を得られるようになりました。
隣接する借地権を買い取ることで、地主さんの所有地は30坪から60坪になりました。収益性の低かった底地が鑑定価格で3億円の売却が可能な土地に生まれ変わりました。
売却するか有効活用するか・・現在Rさんは更なる資産活用に向けて、色々な案を構想しています。