事例:底地と借地権を交換
豊島区の地主さんは貸地が相続税評価のわりに地代収入が安いことが長年の悩みでした。
あるとき、借地人さんから自宅の建て替えをしたいという申し出がありました。
そのときに、よく話し合ってみると、借地人さんとしては、90坪の土地は自宅にしては大きすぎるので、地代の負担を重く感じていることが判明しました。
そこで、底地と借地権の交換が行われました。
交換では、地主さんの底地と借地人さんの借地権の価格をそれぞれ査定して、両者が持つ権利を交換します。
賃貸借契約がなくなった土地を分割して、それぞれが完全所有権の土地の相当分を取得します。このケースの場合、土地の借地権割合は60%でしたが、契約の残りの年数などを考慮した結果、土地の所有権を地主Bさん45坪、借地人Cさん45坪のちょうど半分ずつわけることで話がまとまりました。
地主のBさんは45坪の土地で駐車場を経営して、収益性がぐんとあがり、有効活用に成功。
借地人のCさんはちょうどいい大きさの家に建て替えることができ、完全所有権の土地を手に入れることができました。